多嚢胞卵巣症候群(PCOS)について

私は医療従事者でもなんでもないので詳しい説明はできないのですが、私が学んで理解している範囲で説明させてください。

 

多嚢胞卵巣症候群は英語の頭文字をとってPCOSとも呼ばれます。
(なんか可愛い名前だけど症状は全く可愛くない)

不妊の要因の一つです。

 

PCOSというのは、卵巣の中に卵胞(卵子の元)がたくさん育ってしまう病気です。

本来であれば毎月ひとつが育ち(約20mm)排卵していくのですが、この病気になると十分に育たず、排卵しません。

一般的にはエコーで判定されるようですが、超音波のエコーで卵がたくさんたまってネックレスのようになっているので、ネックレスサインともいわれるようです。
(これまたおしゃれな名前ですが全然おしゃれじゃない)

不妊の理由でもかなり多いようですが、その原因はよくわかっていないとのことです。

 

私は典型的なPCOSであり、しかもかなり重度と診断されました。

確かに3か月ほどつけた基礎体温は見事にジグザクして、二層になる気配すらなく、最初は私の測り方がおかしいのでは?体温計壊れてない?と思いましたが、排卵誘発剤排卵を起こした際はちゃんと高温期が安定して続いたので、やっぱり体温計にも測り方にも問題はなくて、本当に基礎体温ががたがただったのです。

がたがたグラフをつけていく意味が見いだせなくなり、3か月で記録はやめてしまいました。
病院によっては記録の継続が求められるようですが、私の通う病院では特に求められなかったので、日常的にはつけていません。

排卵確認や妊娠確認したいタイミングでのみつけていました。
基礎体温を付けること自体がストレスになるものよくないですからね。
(妊娠確認の基礎体温確認はがたがたグラフの如く精神をがたがたにしてくれます)

がたがたグラフ=PCOSとは限りませんが、がたがたグラフ=妊娠しづらい可能性が高いと思いますので、妊娠を考えていない人も、将来子供が欲しいと考えていたら基礎体温は一度1、2か月つけてみることを推奨したいです。

 

生理も来たりこなかったり、来ても経血は少量。
当時無知な私は、「生理が来ていれば排卵はしているものだ♪」と思っていたのですが、無排卵月経というものがあり、排卵(卵巣から卵子が飛び出す)していなくても月経は来ます。

生理の正体は、受精卵(卵胞と精子合体済み)をキャッチするための子宮内膜が、「今月は受精卵こないのね~」となりはがれていったものなのです。

 

つまり、妊娠するためには

①卵巣内で卵胞が十分に育つ(目安は2cm以上)

排卵する

排卵された卵子を卵管采という部分がキャッチして卵管に運ばれる

③卵管を通って子宮に移動する限られた日数(1日程度)の間で精子と出会って受精する

④子宮内膜が十分厚くなっていて着床(キャッチ)してくれる

これらすべてを満たさなければならないのです、しかもチャンスは1か月に1回!

 

知れば知るほど生命の神秘と妊娠の奇跡に感動する一方で、卵胞は育たない、排卵もしない、おまけに子宮内膜も厚くならない、絶望的な状況であるということがひしひしとわかってきてどんどん焦りました。

これらがすべて機能して初めて妊娠できるチャンスを得る!という・・・妊娠は奇跡です。

ネットで調べるとPCOSでも妊娠した!という人はたくさんいますし、私自身も何とか妊娠できました。
PCOSの方、意外にたくさんいるようです。私の周りにも何人かいましたが、自然妊娠した人もいますし、私も体外受精を経て何とか妊娠に至りましたので、治療をすれば妊娠できる可能性は十分にありますので、安心してください。