ステップアップ
さて、今更ながら私が経験した不妊治療のお話をさせていただきたいと思います。
不妊治療は大きく分けるとタイミング法、人工授精、体外受精の3種類あり、
その難易度や費用、成功率はステップが上がるごとに上昇します。
一般的に検査をして、明らかに不妊の原因がわかっている場合を除いては基本的にタイミング法から初めて、
なかなか結果が出なければ人工授精、体外受精とステップアップしていくことになります。
例えば、卵管閉塞や男性不妊で精子の数や質が明らかに低い場合、タイミング法や人工授精での成功可能性が低いと判断されると最初から体外受精を提案されることもあるようです。
また、女性の年齢が高齢の場合なども、時間を優先して最初から体外受精に挑戦することもあるようですね。
私は検査の結果PCOSとのことですが、旦那には問題がなかったので、一応タイミング法や人工授精も経験するステップアップでここまでやってまいりました。
なので一通りの治療は経験してきました。
不妊治療を始めたころは、「人工授精と体外受精の違いってなに!?」とわからないことだらけでしたが、本をやネットの情報をいろいろと読み漁って勉強してきました。
クリニックに通っている以上、もちろん先生が提案はしてくれますが、病院によるところもあると思いますしうちの病院はそこまで懇切親切ではなかったので、かなり自主性が求められました。
ステップアップのタイミングもすべて自分で決めました。
治療を進める上でも、先生の話す専門用語を理解できるだけの知識と、こちらから提案・意思表示していく自主性は必要なんだなと思っています。
それぞれの治療内容詳細はまた別のブログに分けて記載予定ですが、ここでは概要だけ説明させていただきたいと思います。
①タイミング法
妊娠できる排卵のタイミングを通院によって確認・調整し、排卵直前にタイミング(性行為)を行うというものです。
薬で調整して卵胞発育や排卵を促すこともあります。
②人口受精
精子を別途採取し、精製して濃度と質を高めた上で子宮内に注入するという治療です。痛みはほぼありません。
お値段もかなりお安いです。
自力で排卵、受精、着床までを行うので、名前だけ聞くと構えてしまいますがタイミング法と妊娠する原理は同じです。
男性の精子量や質に問題がある場合はこの方法で成功する確率が高まります。
一般的な成功率は10%程度と非常に低く、成功する人は4回までに成功すると言われているので、
4回失敗したら体外受精にステップアップすることが一般的なようです。
私は2回失敗した後ステップアップしました。
③体外受精
体外受精にもいろんなアプローチがありますが、共通していることは卵胞発育し、採卵(子宮に針を打って卵胞から卵胞液と卵子を吸引)し、別途採取していた精子とその名の通り体外で受精させて培養、受精が正常に起こり、細胞分裂を繰り返して発育した良好な胚を、着床可能な排卵期に子宮に戻す、という治療です。
お財布にも身体にも時間的にも負担はかなり大きいですが、圧倒的に成功率が上がり、年齢にもよりますが30~35歳では40~45%の成功率と言われています。
私も運よく1回目で妊娠しました。
PCOSの場合卵胞がたくさん育成される傾向にあり、私も30個ほど発育しましたので、PCOSには相性のいい治療なのではと思います。
(それに伴うデメリットやリスクもあるのですが)