仕事との両立 ~仕事と妊活どっちが大事?!~

私は財務経理をしております。

そこそこ残業もあり終電が続く日もあるなど、なかなかにストレスフルなお仕事です。

山谷あり調整しやすいといえばそうなのですが、決算にあわせて業務が決まっているので、先の読めない不妊治療との両立は非常に苦労しました・・・。

仕事のせいで逃したチャンスもあります。

先生も言葉にはしませんが「仕事と妊活どっちが大事なの?!」と言いたげでした。

どうしても妊活は一応毎月チャンスはあるわけで、でも仕事は今やらなければいけないことがどんどん降ってくる、

職場にカミングアウトもしていない以上は 仕事>妊活 とせざる負えない状況ですよね。

職場は男性が多く、上司も男性なので、長い間不妊治療を打ち明けることができず、病院で早帰りする日も多いので「体調悪いの?大丈夫?」と心配され、とても精神をすり減らしていました。

 

コロナ禍で在宅勤務が主流となったことが、妊活を大きく前進させてくれました。

ちょうど異動も重なって決算のルーティーンから離れたことで、自分のペースで仕事調整や勤怠管理できるようになったので、通院ストレスがずっとなくなりました。

(とはいえ待ち時間も長く、診察+待ち時間(1~1.5時間程度)がほぼ毎日続く体外受精の時はなかなか大変でしたが・・・

しかもほぼ待ち時間。待ち時間でスマホゲームアプリのトゥーンブラストのレベル爆上がりでした。あれ、中毒性あります(笑)暇つぶしにはよかった!)

 

私は体外受精にステップアップするタイミングで、上司数名(全員男性)に打ち明けました。

言うときはなぜかわかりませんがドキドキで、本当に言うべきなのかギリギリまで悩みました。

不妊治療って何でそんなに言いにくいのかなあというのはいまだに言葉でうまく表現できないのですが、なんとなく女として不十分みたいに思われる(たぶんそんなことないですが)ことが嫌だったのかなと思っています。

それと、妊娠・出産するということはしばらく職場から離れることを意味するので、なんとなく妊娠に向けた活動に協力頂くということに勝手に違和感を持ってしまっていたのもあります。

不妊治療していなかったら私は最低な上司になっていたかもしれない発想ですね。

そんな私の背中を押してくれたのは、同じく不妊治療でクリニック通いしていた同期の「私は上司に不妊治療のことカミングアウトしているよ、上司はプライベート(妊娠)まで責任もってくれないからね。」という言葉でした。

確かに、仕事を理由に最終的に治療に専念できなかったとしてもそれは上司や会社のせいではなく自分のせいだよな、今のままでは仕事で迷惑かけない&ばれないで治療するのは無理だと気づいてようやくカミングアウトする覚悟ができました。

 

上司は戸惑いつつも時間や業務負荷を配慮してくださりました、本当にありがたかったです。

不妊治療ってどうしても人に言いづらく、ましてや男性にはより一層言いづらいかと思います。

ですが、やはり仕事への影響は少なからず出てしまいますし、上司に言って正解だったなと思っています。

加えて、チームのメンバーにも最低限伝えたところ、「うちも2人目不妊で苦労したからわかるよ~なんでも言ってね!」ととても配慮してくださいました。

通院時間とかぶったミーティングは代わっていただけたり、感謝しかありません。

不妊は病気ではないんですよね。決して珍しいことでも恥ずかしいことでもないですから。

 

両立って本当に難しいですよね・・・

不妊治療がある程度うまくいかない時期が続いたら、仕事は辞めるか休職する覚悟でした。

仕事をしている以上どうしても 仕事<妊活 になってしまいますし、妊活にはタイムリミットもあります。

時がたてばたつほど確立は低くなっていく・・

仕事をやめたり休職したら、ただでさえ不妊治療は長期戦かつお金がかかりますので収入面も不安ですし、妊活一本に絞ってしまうことでよりストレスになると考え、できれば仕事は継続したいと思っていました。

それに仕事に集中している間は不妊治療のことを忘れられて救われましたし、「大丈夫、子供は産めなくとも社会には貢献している!存在価値ある!」と謎の自己肯定感を高められましたので。(決して仕事大好き♪というタイプではないですが)

辞めてしまったら、このために必死にここまで働いてきたといっても過言ではない産休・育休手当ももらえなくなってしまう!!それはまずい!

 

在宅勤務ができない職種の方、時間調整の融通が利かない方はより一層苦労されていることと思います。

休職や退職されて不妊治療に専念される方も多くいらっしゃいます。

仕事と不妊治療の両立が物理的・精神的に両立不可であれば、タイムイズマネーなので一度妊活に専念することも全然ありだとは思うのですが、妊娠がゴールではないと思いますので、仕事を続けたいと思っている方ができる限り仕事を辞めずにいられる社会になってほしいなと思います。

職場の環境や上司の人間性にもよりますが、カミングアウトすることで私は物理的にも精神的にも楽になったので、カミングアウトも検討いただけたらと思います。