体外受精(⑥移植-2~やることは全部やって、最後は願掛け!~)

さて、やってまいりました移植の日です!

ここまでくると痛いことはなにもなく、言われた通りに薬などを服用することと、とにかく体を大切にして安らかな気持ちで結果を信じて待つこととです。

 

この移植の日、狙ったわけではないのですが、11月24日、いい夫婦の日とも読めますが、いい妊娠の日、とも読めるではありませんか!

しかも大安!!

こういうのは結構気にするタイプなので、SNSの書き込みか何かで見つけて気づいたのですが、すごく励まされてうれしくなったのを覚えております!!

 

こういう願掛けにすがるしかなくなってくるんですよね~。

願掛けもかねていろいろやりました。

 

①タイマッサージ

これは個別トピックとしてまた別の日のブログで記載予定ですが、前日にタイマッサージに行きました。

もともとマッサージは行きませんが、タイマッサージは大好きで定期的に行っておりました!

鍼灸院でお世話になっていたので、本来であれば前日は鍼灸院で身体と心のコンディションをばっちり整えて移植に臨むつもりだったのですが、ちょうど仕事も忙しい時期で、鍼灸は都合のいい時間に予約も取れずどうしようかと途方にくれていろいろ調べたところ、タイマッサージに行きつきました。

タイマッサージが不妊治療にいい、という記事を発見したからです。

移植前はとくに子宮周りの血行を良くしておくことが大切ということで、タイマッサージも鍼灸同様の効果があるというのです。

(他にも整体などもあると思います。)

別に何もしなくてもいいのかもしれませんが、どうしても何かしておきたくて・・・。

 

仕事終わり夜遅い時間にタイマッサージに行ったのですが、結果的にこれがすごくよかったと思っています。

タイマッサージは足のつま先から頭の先までマッサージによってほぐしてもらます。

特に不妊治療専用コースというものがあるわけではなく、みっちり一時間のふつうのタイマッサージコースをチョイス。

3,500円程度だったかと記憶しております。

 

施術者は珍しく日本人でしたが、男性だったので明日体外受精の移植があって、みたいな話はしませんでしたが、特に疲れがたまっていた腰回りを中心にお願いしました。

がちがちだった身体がほぐれて、心も身体も本当にリラックスできましたし、冬の時期でしたが血流がよくなって終わったころには身体がポカポカになりました!

お腹周りもマッサージしてもらえるので、子宮あたりがぽかぽかになったのを実感しました!

 

これはいけるかもしれない・・・!と思いました。

今後もタイマッサージは定期的に通おう♪とおもいました。

 

②神社にお参り

初詣などでお世話になっている神社に移植前にお願いにいきました。

実は散歩もかねて採卵前のタイミングでもお参りに行っていて、採卵がうまくいったお礼&移植がうまくいくお願いとしてまた神社にお参りにいっておりました。

ここ数年毎年初詣などでは「子宝にさずかりますように」とお願いはしておりましたが、ここまで必死に心を込めて祈ったことはなかったかもしれない、というくらい本気でお願いしました。

 

 

③移植前後の願掛け

これはネット界隈で有名ないくつかの体外受精移植日前後に実施する願掛けです。

また別のブログに書きますが、ひとおおりできそうなもののみゆるーくやってみました。

 

胚移植前>

ミスドのホットミルクを飲む

②パイナップルを食べる

 

<移植後>

マクドナルドのポテトを食べる

ワタリガニのパスタを食べる

③”トツキトオカ”アプリのインストール

 

移植当日の朝、前日の採血の結果、ホルモン値が移植に適した数値に達していることが確認できたという連絡がきて、無事移植できることとなりました。

(これでダメだったら数日後or下手したら来月に延期となるのでしょうか・・・)

 

移植する卵子は、体外受精でできた4ACの子です、君に決めた!!

採卵とは異なりアッという間に終了しました!

痛みもありません。

移植後、なんとなく、気のせいかもしれないけど、下腹部になんとなーく違和感があるような感じがして安静にしておりました。

着床しているかどうかはわからないけれど、確実に今お腹に受精卵が宿っていると思うと、とても幸せな気持ちでした。

 

体外受精での妊娠確率は私の年齢ですと一般的に約1/2と言われていますが、ここまでうまくいかない連続だったので、もはや期待しないことに慣れています。

とはいえ、体外受精は今までの治療とは比べ物にならないくらい大金をはたいて、長い時間をかけて、痛い思いをして望んでいますし、成功する可能性も高い分これがダメだったときのダメージはかなり大きいだろうなとも思って不安でたまらなかったです。

期待2割、ダメかもしれないという心の準備8割くらいの気持ちでいようと思いつつ、この後毎日のようにひたすら妊娠初期症状を調べまくる日々を過ごすのでした(笑)

体外受精(⑥移植-1~採卵後もいろいろ大変💦~)

採卵が終わり、一刻も早く移植したかったのですが、どうやら採卵の際かなりの数の卵胞が育ったことでOHSSには至らなかったものの卵巣が腫れ、しばらく移植まではあけてコンディションをベストに整えた方がいいと言われました。

 

1か月でも1日でも早く移植したかった私はかなり凹んだのですが、せっかく採れた卵を私の焦る気持ちでダメにしてしまってはならぬ、と一か月待つことにしました。

10月頭に採卵を終え、その月と11月の生理は見送り、その次の生理で移植する、というスケジュールです。

 

どの胚盤胞を移植するかについても先生と話しました。

先生は「どの子する~?ダントツこれって子はいないけど、体外受精4ACか、顕微授精の4BB×2の3つのうちどれかだよね。」と言われました。

事前にいろいろ調べたり、鍼灸の先生や旦那とも相談した結果、私は4ACの子でいく!と決めていました。

なんかこの自分の選択で生まれる子が違うと考えるととても感慨深い&責任の思い決断だなあと震えましたが・・・。

ACの子にした理由は、体外受精した中で最もランクが高かった子だったからです!

4BBの子は顕微授精の子)

やはり自力で受精した体外受精の方が生命力が高い(質がいい)可能性が高い、と聞いたので、その言葉を信じて体外受精の子にしました。

体外受精4ACの子以外はすべて4CCの子だったので迷いませんでした。

 

ごめんね他の子たち、また何年か後に迎えにくるからね・・・!

 

 

さて、移植に向けた準備で、生理3日後から憧れのエストラーナデビューです✨

エストラーナテープとは体外受精すると必ず登場するものです。

体外受精は無理やり採卵して移植している(排卵していない)ので、身体が必要なホルモンを自分で出すことができません。

そのため、身体に排卵・妊娠継続に必要なホルモンを薬などで補う必要があるのです。

具体的にはエストラーナテープと呼ばれる張るシールタイプの薬と、膣に入れる膣錠です。

 

前々からエストラーナテープの存在は認識しており、パッケージもピンクだしシールも丸くてかわいくて憧れていました!

不妊治療の諸先輩方はそのシールにお絵描きしたり願掛けしたりして楽しんでいらっしゃり、私もやってみたい!と思っていました。

このテープ決められた個数を毎日右左と順々に張っていき、おとといのシールをはがしていく、というものでした。

肌が弱い人はかぶれたりかゆくなったりと大変なようです・・・。

幸い私は大丈夫でした!

ちょっとかゆみはありましたが、全然ひどくはなりませんでした。

 

私の場合は1日2枚ずつを夜決まった時間に張ります。(お風呂あがり)

シールなのではがれてしまわないハラハラしておりましたが、大丈夫でした。

心配な方は上からコーティング?されていたりするようですが、私はそのままでしたがはがれることはありませんでした。

(お風呂&服でこすれてしまうようで、はがす時点では端の方がほんの少しだけはがれかけている時もありましたが、全体としてはしっかり貼りついていて、はがれてしまいそうになることもありませんでした。)

 

 

他にも膣錠も生理開始14日目頃から始まります。

私の場合は朝晩毎日膣錠を入れるというもので、これがなかなか大変でした・・・

膣錠についてはまた別のブログにて記載させて頂きます。

 

このエストラーナテープと膣錠は、妊娠判定後(大体妊娠妊娠9週目頃まで、私は10W1Dまで)もしばらく継続することになりますので、かなり長い付き合いになります。

なかなかのお値段なので、痛い出費でしたし、なにより毎日忘れないようにするのに必死だし大変でした・・・。

 

 

痛みからは解放されたもののいろいろ苦労しつつ、ついにドキドキの移植日に臨みます。

体外受精(⑤胚盤胞結果発表~ドキドキの胚盤胞グレード結果の確認~)

さて、どきどきの胚盤胞の結果発表です!

 

前回の受精卵の結果発表は電話で培養士さんから伝えてもらいましたが、胚盤胞の結果は採卵の一週間後に病院に出向いて直接培養士さんから説明を受けます。

 

手渡された紙には、受精した日から1日ごとの全胚盤胞の分裂がわかる写真が載っています。

「わ~もう命だ、可愛いー♡」ととっても感動したのを覚えています。

 

受精卵の数 計16個

体外受精:11個

顕微授精:5個

 

分裂の仕方で卵の質が判断され、グレードが付与されます。

良好な胚盤胞は分裂した球体の大きさが均一なんだそうです。

 

ただ、このグレードがいいからと言って必ずしも遺伝子異常がないかとかそういうわけではないようですが、やはりグレードが優れている方が着床しやすいいい胚盤胞ということになるようです。

 

グレードの評価方法は病院によってもまちまちのようですが、共通していることはそのグレードの味方です。

ABのように数字とアルファベット2つで判定されます。

1つ目の数字(4):胚盤胞の発育段階を示す数字です。数字が高いほど成長が進んでいます。

2つ目のアルファベット(A):胎盤になる予定の細胞です。Aから順に良好な状態です。

3つ目のアルファベット(B):胎児になる予定の細胞です。Aから順に良好な状態です。

 

なので、数字は大きいほど成長している状態(妊娠率に差はないとのこと)、アルファベットはAに近いほど良好(妊娠率は高くなる)ということですね。

 

さて、私の結果がどうだったかというと、以下の結果となりました。

体外受精4AC1個、4CC5個

顕微授精:4BB 2個、3BC1個

 

16個中7個が残念ながら基準に満たず廃棄となり、残りの9個が無事胚盤胞として凍結対象となりました。

 

正直、この結果はショックでした。

凍結基準となるギリギリ判定の4CCが5つ、それ以外もAAが並んでいるものはなく、ダントツ良好な胚盤胞!というのがなかったからです。

あんなにたくさんの卵子が取れて喜んでいたのに・・・

卵子の質が良くないのが妊娠できない原因なのだろうか、ととても落ち込みました。

確かに、採卵の頃は仕事も大変でそんな中通院・治療も大変で、ストレスフルでしたし、もっと卵子の質向上のためにできたことはあったのかなあと反省の日々でした。

それとも自分の年齢を考えたポテンシャルではここが限界値なのか・・・

 

ちなみに、鍼灸の先生曰く、うちのクリニックは判定厳しめだということでしたので、ちょっと安心しました。

病院によっては4CCで廃棄されてしまうということですが、うちの病院では「十分可能性あり」と判断されるということは、それだけ判定が厳しいということなのかもしれません。

とはいえ、私と同じクリニックと鍼灸院に通っている20代前半の人が最近4AAをたたき出したと聞きました、やっぱり露骨に年齢と卵子の質は比例するんだなぁと思いました。

 

凹んではいたものの、採卵→凍結ときて、今となってはできることは移植に向けてコンディションを整えることのみですので、前を向いて頑張ることにしました。

凍結までいけた胚盤胞がこれだけいてくれたことに感謝!!

体外受精(④受精卵結果発表~体外受精&顕微授精はたしていくつ受精したのか?!~)

さて、これまたどきどきの受精卵の結果の確認です。

体外受精はどきどきとはらはらの連続で心が持たないですね)

 

私の病院では、採卵日の翌日の決まった時間にクリニックに電話をして培養士さんから結果を聞くというものでした。

なかなか電話がつながらなくて緊張が高まります。

 

無事電話がつながり、培養士さんが丁寧に説明してくれるのですが、早く結果が知りたくてたまらないせっかちな私にはとても焦らされているように感じました(笑)

そしてついに・・・結果発表!!!

 

採卵数25個

うち成熟卵20個

 

ここまでは採卵当日に聞いた内容ですね。

 

受精した数

体外受精:11個/14個

顕微授精:5個/6個

受精卵 計16個!

 

 

なかなかいい結果なのではないでしょうか?!

そして顕微授精の方が結果がいいのですね、やっぱり!

体外受精もおおむね8割受精しているから、受精障害ではなさそう、という点はホッとしました。

もし受精障害だったら5個になってしまっていましたので一安心です。

万が一受精障害だった場合、レスキューと言って病院の判断で顕微授精に切り替えることもあるそうです。

病院によって対応や費用は異なるようです。

 

次の試練は何個の受精卵が基準を満たした胚盤胞にたどり着けるかどうかです!!

ちなみに、受精卵の時点で移植する(もしくはそのまま凍結して移植する)という方法もあるようですが、やはり胚盤胞まで培養してから移植する方が確立は上がるので、私は特に聞かれもしませんでしたが、迷うことなく全受精卵を培養することにしました。

 

受精した時点でもはやかわいいわが子同然!

倫理的にどの時点で命って宿るのでしょうか?

私としては受精した時点でもはやふたりの遺伝子を組み込んだわが子であると勝手に考えていたので、この時点から我が子カウントです。

 

病院でちゃんと保管してもらっているだろうか?とんでもない大地震がおきてクリニックが崩壊したら私のわが子たちも消え去ってしまうのではないかとか、先生か急病で倒れてしまったらどうなるのかとか、移植日まで気が気ではなかった日が懐かしい・・・

 

あとは神に祈るのみ。

こんなに個数はあるし、きっと大丈夫!あまり考えすぎずに時がたつのを待とう!と思いました。

胚盤胞の結果発表は採卵の1週間後です、とっても楽しみ!

 

その間に検診があります。

病院によっては途中経過を教えてもらえるらしいのですが、うちのクリニックでは発表日までは待ってほしいとのことで途中経過はわかりませんでした。(気になりすぎる・・・)

 

採卵後心配されたOHSSの症状は出ず、卵巣も多少腫れはあるけど大丈夫とのことでした!

採卵前は最悪入院になるから覚悟しておいて、と脅されていたのでほっとしました。

ひどい方だと卵巣が腫れて、妊婦さん並みにお腹がぽっこりするんだそうです。

私もしばらくは多少お腹がぽっこりしてなんちゃって妊婦さん気分を味わえました(笑)

体外受精(③培養~頑張れ私の可愛い卵たち!~)

採卵後、先生との問診があり、その場で改めて結果と今後の培養や移植の方針について会話します。

 

まず、採卵数は25個と伝えられました。

そのうち、5つが未成熟卵なので一応頑張ってみるけどおそらく受精には至らないだろうと言われました。

20個もあれば十分です!と思いつつせっかく取れたわが子(気が早い)なので心は痛みましたが。

 

その後、何個体外受精or顕微授精するか、を聞かれました。

これは事前に先生からも説明は受けていて、旦那とも事前に相談済みでした。

やはり顕微授精の方が若干お高くはなるのですが、万が一受精障害の場合体外受精100%の場合自発的な受精ができず全滅のリスクもあると思ったので、念のため顕微授精を6つ、残りの14個は体外受精でお願いしました。

(うちの病院は3個単位で料金設定されていました。)

 

さて、25個採れたわが子のうち、いくつが胚盤胞までたどり着けるのか?!

なお、我流でまとめますと、卵子たちを待ち受ける試練は以下の通りです。

 

①採卵対象になる

採卵時点で無事採卵可能なサイズまで成熟していれば採卵してもらえます。

 

 

②成熟卵である

採卵時点で卵子が成熟している必要があります。

採卵時点で中が空洞だったり未成熟だったりするとそもそも受精には至りません。

 

 

③受精する

体外受精の場合は事前に採取して洗浄、精製された精子を振りかけて受精を待ちます。

顕微授精の場合は培養士さんが選別した精子を直接卵子に注入して受精させます。

受精障害の場合、体外受精が全滅となる可能性もあるため、初回の場合は顕微授精も実施することを推奨されます。

 

 

②分裂して正常胚盤胞となる

晴れて受精にいたった受精卵となり、細胞分裂を始めます。

細胞分裂が異常だったり、分裂しなかったり遅かったりした受精卵はその後凍結までいたらず脱落となります。

例えば、2つ受精した双子の受精卵も体外・顕微授精では異常とみなされ脱落となります。

細胞分裂の状態はその分裂状態からグレード分けされ、病院ごとの判定基準に満たない胚盤胞は脱落となって廃棄されてしまいます。

無事一定日数(約4,5日)の間に必要な分裂を完了することができた選ばれし胚盤胞だけが、晴れて移植候補となるのです。

 

ネットで調べた感じですと、だいたいそれぞれのタイミングで8割程度が淘汰されていきます。

私はおおむねこの指標の通りの数の推移でした。

(最後の胚盤胞の結果はいまいちでしたが)

 

採卵数:25個

成熟卵:20個

受精卵:16個

正常胚盤胞:9個

体外受精(②採卵~体外受精一番の頑張りどころ!~)

さて、体外受精で一番の難関ともいえる採卵がついにやってまいりました。

 

採卵とは卵巣に直接針を刺して卵胞の中にある卵子を卵胞液ごと吸い出すというものです。

詳しく知るまではてっきり2cm程度に育った卵胞そのものを吸い出すのかと思っていたのですが、その卵胞の中身をチューっと吸い取るらしいですね。

 

この採卵日、直前までいつになるかわからないんですよね・・・

採卵日の見定めも先生の腕の見せ所なのでしょう。

私のように卵胞の数がたくさんできてしまっている場合、育ち方も卵胞によってばらばらなので、あまり全体が育つのを待ちすぎると育ちすぎた卵胞がだめになってしまうかもしれないし、排卵してしまうかもしれないし(排卵してしまうとその周期はぱあになるそう)、他にもOHSSという卵巣過剰刺激症候群のリスクも高まります。

だからといって採卵が早すぎると未成熟で採卵したはいいけどちゃんとした卵子が一個も採れないなんてこともあるということでした。

なんて奥が深いんだ不妊治療・・・!

 

直前まで日程がわからない上、私の病院の場合採卵は平日の午前中と決まっているので、会社を休む必要があります。

「どうしても休めない治療が・・・」と説明して、急遽その日は会社を休ませて頂きました。

(午前休でも行けたかもしれませんが、それなりに体に負担がかかるうえ、当日採卵する人の人数などによってもかかる時間はかなり変動すると思うので、休むのがベストかと思います。私も結果的に休んで正解でした。)

 

 

病院によっては全身麻酔のところもあるそうですが、うちのクリニックは座薬と点滴と卵巣に麻酔をふりかける(?)程度というもので、場所によっては普通に痛みは感じると聞いていました。

私は幸か不幸かものすごい数の卵胞が育っていたので戦々恐々としておりました。

30個くらい育っていると聞いていたので、30回近くほぼ無麻酔の状態で卵巣に針を刺されて、耐えられるのか?!

そもそも当日までちゃんと排卵せずに、大きくなりすぎもせず、いい感じに育ってくれるのか???

前日まで不安で不安でたまりませんでした。

ものすっごい緊張したのを覚えています・・・

前日が一番不安&緊張で、当日は一周回ってふっきれていました(笑)

 

その日は忘れもしない、ものすごい晴天で気持ちのいい青空でした。

8:30頃病院へ向かいます。

私以外に採卵する人は3人もいました!

おそらく採卵予定数の多い順に後回しにされるのか、私は一番最後でした。

手術着のような服に着替え、下着を脱いで、頭には髪の毛をしまうためのキャップを装着。

下着は脱いで、生理パットを装着してポケットにインするよう指示あり。(採卵後装着するため)

麻酔の座薬(看護師さんにお願いして挿入してもらう、屈辱的)&点滴(15分程度)でぽわぽわと気持ちよくなってきます。

かなり待たされたので麻酔が切れないかドキドキしていたのと、手術室から聞こえてくる機械音が怖くて、恐怖と緊張でがちがちでした。

終わったとき「〇個採卵できました、お疲れさまでした!」という声が聞こえて、「いいなーーーうらやましいなぁぁぁ私も早くそっち側の人間になりたいーーーー」と切望しておりました。

2時間以上の待ち時間でしたが、この時間は永遠のように長くて、本当に本当に不安と緊張でいっぱいいっぱいだった気持ちを今でもありありと思い出せます。

その間、定期的に看護師さんが話にきてくれて本当に救われました♡(天使♡)

あと、いつもやっていたスマホゲーム(トゥーンブラスト←中毒性あり)をやって気を紛らわせていました。

 

ついに、ようやく、私の番が来てしまいました。

まずは埃などを吹き飛ばす風を全身に受ける洗礼を受けた後、手術室のような部屋に入ります。

いかにも手術室といった感じのものものしい雰囲気で、その雰囲気でまた恐怖がましましに。

冷たいベッドで横になり、足を開いてがっちり固定されて、あの手術室でよくあるめちゃくちゃまぶしいライトで下半身を照射されるという屈辱を受けます。

手術着に武装したいつもの先生や看護師さん、培養士さんが動き回り、緊張感が漂っています。

横には超音波のモニターがあり、私も採卵の状況を見ることができるようになっていました。(怖)

 

まずは膣内の洗浄・消毒ということでぐりぐりされます。

人によってはこれが痛かったというほどみたいですが、確かにそこそこ違和感と痛みはありますがまだ耐えられます。

 

その後麻酔を振りかけられます。(ほぼ感触なし)

 

では早速採卵START

超音波のモニターで針が刺されているところが見えます、なんと恐ろしい・・・(見なきゃ見ないでいいのですが)

針が卵子を吸い取った後しばらくすると卵胞がしぼんで行くのが見えます。

 

最初は平気で、痛くないところは全く痛くなかったのですが、時々何なのでしょうか、痛点?に当たった時なのか、痛い時はなかなかの痛みです。

生理痛のときのどーんとした痛みを1点に集中させたような痛みです。

耐えられないほどでもないのですが、私の場合採卵数が多くて時間が永遠のように感じられたのと、緊張と不安と恐怖と、それと今までの不妊治療の歴史が走馬灯のようによみがえってきて、何の感情なのかぶわーーーっと涙が止まらなくなりました。

涙がボロボロ流れて先生も心配するレベル(笑)

でも途中であきらめるわけにもいかないですから、「大丈夫です、怖いだけなので!」と唇をかんで耐え忍びました。

 

そんなとき、看護師さんが隣でずーっと手を強く握りしめて「大丈夫だよ~!もうちょっとだからね!」と励まして応援してくれて、本当に救われました。本当に天使・・・。

きっと握り返す私の握力で痛かったことでしょうに・・・。

 

そんな永遠にも感じられる採卵(30分くらいだったでしょうか)が終了し、放心状態でいると、先生が「25個とれたよ~!」と教えてくれました。

 

そんなにも採れたの?!とびっくり仰天です、よく頑張ったよー(泣)

まあ痛みとしてはそこまでだったけど、もう二度と味わいたくないな、とは思います(笑)

 

その後しばらくお腹が痛くて、30分程度病院で安静にしたのち帰宅しました。

お腹の痛みは引きましたが、疲労困憊で家に帰ってから倒れるように眠りました。

(待ち時間込みで家に帰ったのは11:30頃だったでしょうか。8:30から始まり約3時間かかりました。会社休んでおいてよかった。)

 

最後に看護師さんが「よく頑張ったね、○〇さんは本当我慢強いね、私たちの前くらいでは痛いとか辛いとか、弱音吐いてくれていいんだよ!」と言ってくださり、またそんな優しい言葉をかけられたらもう涙は止まりません。

確かに、不妊治療は我慢ばっかりで歯を食いしばって耐え忍ぶことばかりだったけど、たまには弱音吐いてもいいんだよなぁ、と肩の荷が下りた気がしました。

私の人生もそう、いつも一人で背負い込んで頑張りすぎてしまうところがあるので、もうちょっと周りに甘えたり頼ってみようかなと思ったのでした。

(採卵で人生を見つめなおすのでした。)

 

不妊治療を通して一番印象深い大変な一日でしたが、手術室がお産のときのシチュエーションに似ているのでこの経験があったからお産は余裕で乗り切れたような気がしています!

もちろん物理的な痛みはお産の方がはるかに痛いのですが、お産は頑張れば子供に会えるという喜びがすぐ後に待っているけど、採卵は頑張ったところでここから先が長いので精神的な部分も含めると採卵の方が辛かったような気がしています。

体外受精(①卵胞発育~育て!私の卵たち!~)

体外受精にはいろいろなアプローチがあるらしいのですが、あくまで私の経験した体外受精について体験談を記載させて頂きます。

 

採卵タイミングが決まると、スケジュールは一気に過密になります。

まず、生理6日目に来院し、卵巣発育を促す注射を打ちます。

病院でも家(自己注射)でも注射は可能で、どちらも料金は一緒とのことですが、いくら近所とはいえ毎日通院するのは負担が大きいと思ったのと、せっかく体外受精するなら自己注射するっしょ!という思いから自己注射を選択しました。

(卵巣発育状況を確認するための2,3日おきの検診のときは病院で打ってもらいます。)

 

ちなみに、私の病院は自己注射の場合は事前に病院が実施する自己注射講習(1,000円)を受ける必要がありました。

またそのあたりは別途”自己注射”のブログで書きたいと思います。

 

私はuFSHあすかという不思議な名前の注射を毎晩打ちました。

PCOSの場合たくさんの卵胞が一斉に育ってしまうので、様子を見ながら注射の量を調整します。

私の場合300から始まり、3日目から150に変更しました。

その後HMG225という注射に切り替えて5日間。

注射も大変だったし辛かったなあ・・・

病院で打たれる注射はお尻でそれはそれで痛いし、自己注射はお腹ですがこれももちろん痛いし怖いし。

個人的には自己注射の痛みの方がましでした。

自分で打つからある程度覚悟できるのでしょうか?お腹の方が痛みを感じにくいから?

 

予想通り、卵胞は順調に、いや過剰に育っておりました。

30個くらい育っていると言われ、モニターで見ても今までみたことないサイズの卵胞がぎっしり詰まっているのが見えました。

卵巣にそれだけの卵胞が育っているので、お腹も少しふっくらしてきて、お腹に違和感もあり、ちょっとした妊婦気分を味わっておりました(笑)

「多ければ多いほうがチャンスも多くていいやん♪」と楽観的に喜んでいたのですが、育ちすぎるとOHSS(卵巣過剰刺激症候群といい、不妊治療で卵巣が過剰に刺激されることでお腹に水がたまる症状。入院が必要になるケースもある。)のリスクが高まったり、質が伴わなくてたくさん採卵したのに全部だめだったみたいな可能性もあると説明を受けて、事実なんだろうけどこの先生は本当にポジティブなこと一個も言ってくれないなあと思い、ちょっとテンション下がってました。

しかも「OHSSがひどくなって入院になるかもしれないから覚悟しておいて」なんておどされて、かなりビビっておりました。

不妊治療って報われないことが圧倒的に多いので、先生もあえて無責任にポジティブなこと言わないようにしているんだろうなとは理解できましたが、とはいえたまにはポジティブなことも言ってよ~と思ったりしてました(笑)

 

採卵2日前の深夜指定された時間(20時&24時)に点鼻薬を自分でプッシュします。

この時間が非常に重要らしいので大変緊張しました。

これで一気に卵胞を発育させる効果があるらしいです。

 

さて、あとは待つだけで次はドキドキの採卵です!!!